クラブの進化だけでない? ゴルフの進化を支えるITとは

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(写真=PIXTA)

積極的に取り入れるべきゴルフにおけるIT技術

 毎年のように新しく発売されるゴルフクラブの進化には目を見張るものがある。現在ではクラブやボールの進化に伴い、いわゆる「飛び過ぎ」を規制するルールも設けられ、長さや反発係数など規定数値内の道具でなければ公式の競技では使用できないことになっている。

 だが、一般的なアマチュアゴルファーがクラブに求める性能と言えば、やはり「飛ばし」ではないだろうか。しかもただ単純に飛ぶだけではなく、良いスコアでラウンドできることを求めてしまうのがゴルファーの正直かつ欲張りなところだ。

 そこで今、注目を集め市場を拡大しているのが「ゴルフ×IT技術」だ。実際に例を挙げると、スコア管理システムや距離計測、コースナビゲーションやスキルアップのための練習方法にいたるまで、ゴルフ界にIT技術が導入されてきている。

より快適なセルフプレーの時代がやってくる

 ひと昔前の日本で見られたゴルフスタイルはキャディ付きのものだったが、バブル崩壊以降、ゴルフ場の数こそ大きく減ることはなかったものの、人件費の削減や、低価格競争で生き残るためにセルフプレーのコースが増えている。

 本来、欧米ではセルフプレーの方が一般的なのだが、日本に関してはゴルフ人口全体の約50%がキャディ付きでゴルフを覚え、楽しんだ世代である。そんな世代がセルフプレーに違和感を覚えるのは無理もないが、IT技術はそんな中高年世代でも楽しむことができる快適なセルフプレーを実現してくれる。

 例えば、距離計測。これまでは残り距離を記す杭などを目安にするのが一般的だったが、「ユピテル」や「グリーンオン」などGPS搭載のゴルフ専用距離測定機を利用すれば、自分の位置からグリーンエッジ、グリーンセンター、グリーン奥といった細かい距離を計測することができる。ポケットに入る小型のものから腕時計タイプのものまで様々なモデルから選べるラインアップにも注目だ。ぜひ、この機会に自分のスタイルに合うお気に入りのタイプをみつけてみてはどうか。

 また、「ブッシュネル」や「ニコン」などのレーザータイプの距離計測機は、プロツアーで活躍するプロキャディたちも練習ラウンド時に使用しており、プロをはじめ公式競技などに出るアマチュアの上級者達にとっての必需品となっている。レーザーを当てた位置までの距離が計測でき、モデルによっては打ち下ろしや打ち上げも計算した数値を出してくれる。正確な距離の把握はショットへの不安をなくすことにつながり、その先にはナイスショットの確率が上がるという結果が待っているはずだ。

コストをかけずに好スコアを手に入れる

 距離測定機は高性能であればあるほど価格もそれなりに高くなるが、最近はスマートフォンでもプロ向けのツールと遜色ない距離計測機能をもった無料アプリが開発されている。残り距離の計測だけでなく、自分が打った軌跡の履歴を残すことができるタイプなど、その機能はますます便利に進化している。

 スマートフォンのアプリと言えば、ゴルフネットワーク社の「GOLF NETWORK PLUS」など、スコアを管理するタイプの人気も高い。コースのスコアカードに書き込むのは誰もがやるだろうが、それを保管している人は少ないのではないか。自分の力量を把握することも上達には必要なことであり、それをデータベースとして残すだけでも、スキルアップに大きく役立つだろう。

 また、スマートフォンのカメラを使ってスイング動画を撮影し、そこに線を書き込めるスイングチェックアプリもある。練習場で黙々と球を打つだけの時代から、効率的に上達する練習環境がITによって整いつつある。

最新機器でスイングの弱点が丸裸に

 上達するにはやはり練習あるのみ。ただ、自分のスイングを分析する機会というのはスクールにでも通っていない限り、なかなかないものだ。そこでご紹介するのが「フルミエル」や「M-Tracer」といった、PCやウェアラブル端末と連携させることで、スイング分析が可能となる機器だ。クラブに専用のセンサーをつけ、Bluetoothなどを使って画像に落とし込むシステムのおかげで、スイング軌道はもちろんのこと、インパクト時のフェースアングルやヘッドスピード、スイングテンポなども解析することができる。今まで見えなかった部分が明確になることで、上達のスピードは間違いなくアップするだろう。

 ゴルフは動いている球を打つときのような反射を使うことができないので、止まっているボールを打つところに難しさがあるといわれる。それはつまり、自分の動きを自分で管理しなければならないということだ。今回紹介した「ゴルフ×IT技術」を活用し、ラウンドや練習に取り入れることで、何年も更新できなかったベストスコアをいとも簡単に超えるサポートができるかもしれない。

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