イ・ボミで4人目! 女子国内プロゴルフ歴代賞金女王の変遷と外国人選手の台頭

win(写真=PIXTA)

 女子国内プロゴルフツアートーナメントの歴史は古く、1968年最初の賞金女王である樋口久子氏からその足跡が刻まれ出した。

 2015年までの48年間で合計20人の賞金女王が誕生しているが、近年は外国人選手の活躍が目覚ましい。2010年からの6年間だと、2013年の森田里香子氏を除き全て外国籍の賞金女王だ。最近では2015年に賞金女王に輝いたイ・ボミ氏の、人気・実力の突出ぶりには目を見張るものがある。

女子国内ツアー初の外国人賞金女王、レジェンド「涂阿玉(とあぎょく)氏」 〜女王7回

 台湾出身の涂阿玉氏は、1981年に日本ツアーデビュー後、国内ツアー優勝回数58回、賞金女王7回、生涯獲得賞金7億円以上を誇るカリスマ的な存在であり、樋口久子氏や岡本綾子氏など、当時の名選手たちとともに女子プロゴルフ界を大いに盛り上げた。

 男子プロ顔負けの飛距離とアプローチ・パッティングの技術を有し、得意の「パンチショット(低い弾道のショット)」を巧みに使いこなす技巧派だ。彼女が人気を博した理由はゴルフの実力だけではない。日本ツアーでプレーする外国人ゴルファーとしての謙虚な心構えを貫く姿勢が、多くの日本人ファンからも尊敬されている。

圧巻の精神力を持つ韓国人初の賞金女王「アン・ソンジュ氏」 〜女王3回

 韓国ではアマチュア時代から注目され、韓国ナショナルチームでも活躍していた逸材だ。2010年から日本ツアーに参戦している。安定感抜群のプレーで、2年連続の賞金女王に輝いた。

 彼女の強さの秘訣は「精神力の高さ」だろう。他の日本人ゴルファーも一目置き絶賛している。ショットの調子がよくないときでも、焦りや悩みを見せず積極的にピンを狙ってくる集中力の高さは隙がない。精神力の安定感や高度なゴルフテクニックも評価が高いが、何よりも特筆すべきは「問題解決力」の高さだ。プレー中に何か問題が発生しても、すぐに対処法を導き出し即座に対応する。

 アン・ソンジュ氏が常にクールな状態を保つことができる要素は、他の日本人ゴルファーたちが見習わなくてはいけない「勝利への執念」ともいえそうだ。

日本が大好きな努力の韓国人賞金女王「金美貞(ジョン・ミジョン)氏」 〜女王1回

 2015年に生涯獲得賞金が9億円を突破した金美貞(ジョン・ミジョン)氏。ツアー3試合連続優勝など華々しい成績が目立つように感じるが、実は意外な一面を持っている。

 来日当初は初めての日本に右も左もわからず、度重なる苦労の中、一緒に来日した姉とよく泣いたという。日本でのゴルフの成功を目標にしていた金美貞氏は、日本語を懸命に学び日本の文化にたくさん触れ、早く溶け込むための努力を惜しまなかった。

 「幸福感を与えてくれる日本で、いつまでもプレーをしていたい」と話す彼女は、日本人との友好を深め、「日本の心」を大切にしているチャンピオンなのかもしれない。

厳しいトレーニングを欠かさないゴルフ界のスーパースター「イ・ボミ氏」 〜女王1回

 「スマイルキャンディ」の愛称で親しまれる、日本ゴルフ界のスーパースター、イ・ボミ氏。2015年、国内ツアー史上最高の賞金額を獲得した彼女の活躍は、ゴルフを知っている人なら一度はチェックしたことがあるはずだ。

 そんな彼女の強さの秘訣は、ズバリ「厳しいトレーニング」。地味に聞こえるが、世界レベルのスポーツ選手は必ずといっていいほど一般人には考えられないような厳しいトレーニングを行っている。

 理想のスイングを追求するため、専属のトレーナーを帯同しながら日々のトレーニングに励む彼女が目指す先は「アメリカ参戦」。「努力の人」が世界のスーパースターと呼ばれる日は、そう遠くないのかもしれない。

(※以上、データは2015年度シーズン終了時点)

今後の女子ゴルフ界に注目

 これまでの外国人賞金女王たちはゴルフの腕前や存在感が突出しており、何よりも「女子ゴルフ界を盛り上げる」という使命感を自覚した名選手たちばかりだ。

 女子ゴルフの人気が衰えることなく増々盛り上がってきているのは、日本人選手の活躍だけでなく、彼女たち「外国人選手」の着実な努力と気持ちが大いに貢献していることが大きな理由の1つではないだろうか。

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