第二回広島開催レポート

expo-report_banner

2016年6月16日(木)広島県広島市にて、第2回目の開催となる「THE EXPO~百年の計~ in 広島」が盛況のうちに開催され、終了した。「100年企業に学ぶ事業継続性の秘訣」をテーマに、広島と関東の100年企業3社によるパネルディスカッションと参加者全員での懇親会が行われた。そのイベントの様子を特別リポート!

百年企業に学ぶ事業継続性の秘訣

昨今日本には創業100年を超える長寿企業が約3万社存在する。中でも創業200年を超える会社は世界の半数以上を占めるなど、長寿企業が持つ技術、文化、伝統は世界に誇る日本の資産である。長寿企業、百年企業の理念はどのように受け継がれ、進化を遂げ、現在に至るのか。<THE EXPO~百年の計~ in 広島>と題し、長寿企業の社長3人、コメンテーター1人の計4人と共に、事業継承の在り方をパネルディスカッションし、その極意に迫った。

広島では初、全国では福岡に続き第2回目となる今回のEXPOは、パネリストとして、株式会社ういろう 代表取締役:外郎 武氏、田中食品株式会社 代表取締役社長:田中茂樹氏、株式会社虎屋本舗 代表16代当主:高田信吾氏、またコメンテーターとして、中国新聞経済部長兼論説委員:吉原圭介氏の計4人が登壇した。大きく4つのテーマに沿って、事業継続性の秘訣が語られた。

 

_DSC2930

 

百年企業が持つ伝統、語り継がれるエピソードとは?

長い歴史の中で今も語り継がれる逸話は、その時代を反映したものが多く、企業の心、魂に思いを馳せることができる。

創業115年、ふりかけ商品の先駆者、田中食品株式会社 4代目、田中茂樹氏が語った。現在でも全国の家庭で親しまれているふりかけ<旅行の友>誕生には、当時を色濃く映すエピソードがあった。

_DSC2879
[パネリスト]田中食品株式会社
代表取締役社長 田中茂樹

「当社は明治34年に広島の呉市でふりかけの製造販売を始めました。大正時代に陸軍、海軍で脚気が流行っておりビタミン不足で歩行ができないということで、持ち運びに便利な栄養価の高い保存食をという依頼を受け<旅行の友>が採用されました。戦地に行った息子や身内のために<子を想う親心>で一生懸命作ったということです。その心が今にも活かされ、愛情を込めた商品作りを心掛けています。」

 

続いて創業396年、福山の地に寄り添った菓子司、虎屋本舗 16代当主、高田信吾氏が歴史的な背景と共に、受け継がれた<商人道>になぞらえて語った。

_DSC3068
[パネリスト]株式会社虎屋本舗
代表16代当主 高田信吾

「1620年にお菓子屋を始めました。江戸時代から続く虎屋の精神でもある<商人道>を自分なりに理解するようになったのは約10年前の40歳を過ぎてから。商業が非常に加熱した1600年代後半に<元禄バブル>が起きました。どの商家も武士以上にお金を儲けて、遊郭で遊んだり投機をしたり…。そこで、大名や武士が商人からお金を借りるようになりました。現代のバブル期と背景が同じで、バブルは必ず崩壊します。その後不良債権となり、本業は儲かっているのに多くの商家が倒産しました。商売を経済の勢いでやっていたので教訓となる拠り所がなかったのが原因です。

そこで学者が中心となって商家の主や、庶民の人達と共に見出した拠り所が現在も受け継がれている<商人道>。儒教に出てくる<先義後利(先に義を見て後で利を見ないといけない)>などのような教えが私どもの会社に50くらいあり、それを元に経営をしています。」

 

百年の計

イベントスケジュール