第二回広島開催レポート

未来展望 これからの百年

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百年を超える企業の代表たちは、今後の百年、そして未来をどう見ているのか。後継者に求めること、自身の引き際。柱を大事にしている企業だからこそ、そこには共通してシンプルな想いがあった。

「うちにも息子がいますが、継ぐかもしれないし継がないかもしれない。まず、想いをきちっと継げる人間かどうか見極めます。宿命で継がせると困難があった時に逃げてしまうかもしれない。だから自分で選んでもらいたい。選択ができない人生は絶対に面白くないですから。その息子も今は大学生となり、結果的に薬科大学に通っています。

ただ私は、代を渡すと決めたら一切口を出すつもりはないという覚悟でいます。そのために、私が引退した後、今の仕事に戻ってこなくていいように自分の道を考えています。私の文化的な趣味を活かし、お坊さんになろうと修行を始めたところです。そしてあと52年すると創業700年。そこに出来れば生きて立ちたいなと。

それから小田原の町と共に歩んできたので、何百年もの時代を超えた恩返しを、一生を捧げて地域にしていきたい。そして、地域の発展と共に自分が悔いのない人生を歩んでいきたいと思います。」(外郎社長)

 

「先日、消費者の方にお手紙を頂きました。<『旅行の友』を食べて60いくつになるが、病院に行ったら骨密度が10代だった。牛乳も魚も食べんのに、この年まで元気なのは、おたくの商品のおかげかもしれん。>と。また<母が家出した時、食卓に『旅行の友』が山ほど積まれていた。こんなものでごまかしてと思ったけど、歳を取ってHPを見たら『子を想う親心』と書いてあった。子供のことは心配してくれていたんだなと涙が出た。>というお手紙も。ビジネスというのは確かに儲けが必要ですが、人の役に立つことがこんなにも嬉しいものかと思いました。

先代は、<毎日半歩でも前進し、常に時代に対応できるよう一生勉強しないといかん。悪い事、信用を落とす事はするな。お世話になった人に感謝をしなさい。>とよく言いました。ぜひうちの息子にも継いでほしいし、やるなら逃げずに徹底してやってもらいたいです。」(田中社長)

 

「2016年で創業396年ですが、400年の時にバトンタッチするということを6年前に決めて以来、その段取りで進めています。僕が社長になったのが31歳。4年後、息子は33歳。十分やっていけると思うので、僕が元気なうちに早く社長になってほしいと思います。あと6年で僕は入社30年。会社が続くためには、そのころに新しいリーダーが必要じゃないかなと。

いつか、千年企業を目指したいなと思いつきで言った事があります。500年だとリアルすぎるので千年。千年と言ったら全く見える景色が違い、もはや潰れない、永続企業になるわけです。そのために、やはり地域の中で必要とされ、従業員、仕入れ先、得意先、みんながハッピーになる会社を目指したいです。千年を一人でやるわけではないので、駅伝ランナーのように大切なものを守りながら時代に合わせてやり、責任を持って次に受け継ぎたいです。」(高田社長)

 

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■開催日時:

第二回広島開催 6月16日(木)/18:00~21:00

■プログラム:

100年企業3社によるパネルディスカッション
懇親会

[登壇者]

株式会社ういろう 代表取締役25代目当主 外郎 武(創業648年)
田中食品株式会社 代表取締役社長 田中茂樹(創業115年)
株式会社虎屋本舗 代表16代目当主 高田信吾(創業396年)

[コメンテーター]

中国新聞社 経済部長兼論説委員 吉原圭介

[司会]

フリーアナウンサー 宮前道子

登壇者の表記順は会社名の五十音順となります。

イベントスケジュール