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第三回大阪開催レポート


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長寿企業に学ぶ、事業継続の秘訣

福岡、広島に続いて3回目の開催となる「THE EXPO 百年の計」。今回は大阪での開催となった。会場のホテル阪急インターナショナルには、大阪を拠点とする経営者やビジネスパーソンが多数来場した。
1部は大阪と東京の3社による「100年を超える“長寿企業”に学ぶ、事業継続の秘訣」をテーマとしたパネルディスカッション、2部は登壇企業と参加企業の懇親会を開催。大阪から株式会社イトーキの平井嘉朗社長、森下仁丹株式会社の駒村純一社長、東京から株式会社伊場仙の吉田誠男社長が登壇した。
「長寿企業が持つ伝統、語り継がれるエピソードとは」「守るべきもの、捨てるべきもの、商品力とは」「NO.2に求めることとは」「未来展望 これからの百年」の4つのトークテーマでパネルディスカッションは進行。長寿企業のリーダーたちが紡ぐ金言に、来場者は熱心に耳を傾けた。

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長寿企業が持つ伝統、語り継がれるエピソード

大切にしてきた家訓や社訓、企業理念、価値観、秘蔵エピソードは。イトーキの平井社長は創業期のエピソードを披露した。

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[パネリスト]株式会社イトーキ
代表取締役社長 平井 嘉朗

「当社が扱っていた『ホチキス』という商品ですが、これは発明者の名前なんですね。発明者の名前を商品名にして日本で広めたのが、イトーキ創業者の伊藤喜十郎です。
企業理念の最初に掲げている『創業者の旺盛な開拓精神を持ち続けよう』が、126年続いた特長を示しています。ホチキスやゼムクリップ、魔法びん、万年筆など世の中のお役に立てる発明品・特許品を広めていったのが会社の始まりです。そのDNAは今も受け継がれています。時代に先駆けて変化を起こしていくと言いますか。スチール家具のカラー化やファイリングシステムの確立、オフィスプランセンターの設立などに取り組み、サプライヤーとしてだけではなくオフィスのレイアウトなどトータル提案も行っています。」

伊場仙は、徳川家康と共に江戸へ入ってまちづくりをしたのが創業時の仕事だ。

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[パネリスト]株式会社伊場仙
代表取締役社長 吉田 誠男

「まちづくりが終わると紙と竹の商売を始めて、その次にうちわの製造を始めました。うちわの表面には図柄の印刷が必要ですので、浮世絵の版元になりました。時代に即して業態を変更しています。
『災害に強く』、『血より暖簾』が社訓と言えば社訓です。先代から江戸には人生で1回は大きな地震が来るぞと言われています。十数回、地震や火事で壊滅的な被害を受けていますので、災害への備えは心掛けています。また、店は長男が継ぐ必要はないとも言われてきました。やりたくない長男より優秀な社員に継いでもらったほうがいいということで、血より暖簾を大事にする会社です。」

総合保健薬の仁丹で知られる森下仁丹では創業時、「広告益世」という社是が掲げられていた。その言葉が現代にも生きている。

 

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[パネリスト]森下仁丹株式会社
代表取締役社長 駒村 純一

「創業者の森下博は広告王と言われていました。日本初の新聞の全面広告、電柱への広告掲載、飛行船からビラを撒くなど度肝を抜くようなことをやったというので有名なんですよ。ただ、儲けるためだけに派手なことをしてもしょうがないぞと。利益を社会に還元するのが大事だということで、宣伝広告の中にも社会に貢献するようなメッセージを盛り込む。それが『広告益世』が意味するところです。
昔、町名琺瑯看板というものを全国に寄贈していました。町名を表示して郵便配達を楽にしてあげようという発想だったんです。それを最近新たに作って、京都市内と森下博の出身地である広島県の鞆に寄贈しています。」

 

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