まだまだ伸びる仮想通貨のこれからとは?

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(写真=Julia Tsokur/Shutterstock.com)

仮想通貨と聞くと、まずは「ビットコイン」を連想しがちであるが、ビットコインの本質を理解するためには、あまり「通貨」というイメージに捉われすぎないほうがいいのかもしれない。

その特性をより的確に表わすなら、「公開された取引記録を伴った仮想通貨」というところになるのだろうか。ここではビットコインの特徴を概観するなかで、今後の仮想通貨の発展性を考えてみよう。

ビットコインを利用するメリット

ビットコインの最大の特徴は、特定の国家や金融機関が「取引記録を保存する責任者」になるのではなく、代わって誰もが公開された取引記録を参照できることだ。そのため当然のことながら、ビットコインの取引記録には一切の虚偽や事後の修正が許されない。普通は取引の信用性を保証する役目にある国家や銀行が、たとえ破たんをしたとしても、ビットコインを利用している限りは何の心配もない。

また、ビットコインを使った場合の送金手数料は、スピードとの兼ね合いで送り手の意思が反映される仕組みになっているため、結果的には従来の銀行送金と比べればコストもスピードも圧倒的に有利な取引が可能になる。

デメリットにも留意しておく必要が

一方で、ビットコインにはいくつかのデメリットもある。第一に、ビットコインは暴騰暴落を繰り返しており、投機的側面があることも否めない。また、国家や銀行に左右されないということは、国による価値の担保がないことでもある。つまり、ビットコインに何が起きようと、国は補償してくれないといえる。

銀行口座とは異なりビットコインには匿名性があるため、マネーロンダリングに利用される可能性を指摘する人もいる。ただ、誰もがすべての取引記録を見ることができるということは、究極的にはお金の動きを辿っていくことができ、むしろ「限りなく透明な仕組み」だということもできる。

ビットコインは強固なセキュリティを確保するために「秘密鍵」というシステムを使っている。もし突然の事故などでこの秘密鍵が分からなくなってしまうと、相続ができなくなってしまう可能性があるのもデメリットの一つだ。利用者は万一の事態に備えて、秘密鍵を家族に伝えておくなどの対策をとっておくことが必要となるだろう。

日本発の仮想通貨「モナーコイン」

「モナーコイン」は掲示板サイトの2ちゃんねるから生まれた、日本発の仮想通貨だ。インターネットに動画などを投稿している作者が用意した財布に、「Mona」という単位のコインを支払うことができる。ストリートアーティストへの投げ銭を連想させるため、「投げMona」という呼び名さえある。もちろんMonaが価値を持たないと意味がないが、既に少なくないMona利用者がおり、Amazonギフト券やiTunes Cardなどと交換できるサイトが開設・運営されている。

「モナーコイン」は、ビットコインの持つ良い点を継承しながら、素人には使いにくいという欠点を克服しようと試みた「派生コイン」だといってよい。銀行振込などを使わない非常に手軽な送金手段が取れる一方で、匿名性の高い「財布」をいくつでも簡単に作ることができる。なお、このコインの利用者はほとんどが日本人で、取引はすべて日本語か英語で行われているようだ。

今後の仮想通貨の行方は?

これまで「不便だ」とか「高すぎる」とかといった事柄には、必ず解決策が見出され、もしくは新しい方法が生み出されてきた。世界のグローバル化が進む中、外国への送金は煩雑で手数料が高く、時間がかかりすぎるという声に応えるため、銀行も仮想通貨の活用に向けての模索をはじめている。

インターネットの発達によって、少額送金や匿名性など、場面に応じた利便性が求められるケースも増えてきた。仮想通貨はこうした潮流に乗って、これからも多様化し、進化し続けていくものと考えられる。

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