「アンガーマネジメント」とは?怒りを抑える3つのテクニック

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(写真=fizkes/Shutterstock.com)

普段の生活やビジネスの現場で、コミュニケーションを円滑に進めるための自己マネジメントの手法は数多くある。そのなかでも、特に注目を集めているのが「怒り」をコントロールする「アンガーマネジメント」だ。今回は、このアンガーマネジメントについて紹介しよう。

アンガーマネジメントのメリットとその手法を学ぶ

人と相対する場で常に穏やかな気持ちでいることは望ましいが、どうしても劣等感や孤独感などのマイナスの思考が出てくる時があるのではないだろうか。誰に対する気持ちなのかも判然とせず自分の中で混とんとしてしまい、それが人や物への怒りになることもあるだろう。

この複雑な自分の気持ちを整理し、状況を客観的に把握する力を育てることが重要だ。そうすれば、状況に応じて感情をコントロールし、適切に問題解決していくことができる。この道筋を学ぶプログラムがアンガーマネジメントである。

このプログラムのメリットは、ビジネスにおいては生産性を向上させる効果があるということだ。

たとえばオフィスでイライラしている人がいるとする。同僚たちは気を使うし、イライラしている本人も周りに嫌な言動をしていることに対しての自己嫌悪を覚える。このイライラをコントロール=アンガーマネジメントするだけで、職場の雰囲気はよくなり、それぞれが自分の仕事に専念することができ、結果職場全体の生産性も高まるという好循環がうまれる。

またマネジメント法を知っているということは、他人のイライラにも適切な対応ができるということでもある。さらには、「悔しい」という負の怒りをモチベーションに変換することで、プラスの効果を生み出すこともできる。

このようにアンガーマネジメントは、コミュニケーションやビジネスの場に大きな影響を与えるものだといえる。

「アンガーマネジメント」が求められる理由

このアンガーマネジメントはもともと、1970年代アメリカの心理教育の一種として誕生した。政治家や医師、弁護士などさまざまな職業に携わる人々が、よりよい生活や仕事に何が必要か、という観点で、怒りと上手に向き合う方法をマネジメント的手法に展開し発展させてきたものと言われている。

情報化社会が進むのと並行してコミュニケーションのあり方も多様化する中で、自分の心の在り方を適切かつ客観的にとらえて他者との円滑な関係作りを促進する手法として、現代においては特に多くの組織で重宝されている。

アンガーマネジメントの重要なポイントの一つは、「怒りと上手に付き合うこと」だ。

そもそもアンガーマネジメントとは、怒ることを否定したり、怒りの行動をしなかったりなどと同義ではない。怒りというのは、人にとって自然な感情で、怒ること自体にはまったく問題はない。

問題なのは、自分が何に対して怒りを感じるのか、またそれは適切なのか、その価値観を自分の中で定義付けできていないことにある。この価値観さえ認識し実践できていれば、主体的に己をコントロールできるという意味で、アンガーマネジメントはビジネスや生活のさまざまなシチュエーションで求められるのである。

怒りを抑えるテクニックを紹介

怒りをコントロールするアンガ―マネジメントには、主に3つのテクニックがある。

● 衝動のコントロール
「衝動のコントロール」ではまず、「最初の6秒をやりすごす」ことが肝要だ。人は怒りのアドレナリンが強く出るのが最初の6秒だといわれているからだ。怒りを感じたらまずその原因について書いてみて、その怒りに10段階で点数をつけ、客観的に怒りの分析を行う。

● 思考のコントロール
次に「思考のコントロール」では、相手に求める「~べき」の境界を広げてみること。相手の価値観は自分とは異なることを今一度認識し、怒る必要がある内容なのかを吟味し、他者との違いを埋めていく努力がここで必要になる。

● 行動のコントロール
最後に、できるものだけをコントロールする「行動のコントロール」だ。まずは最近怒ったことについて書き出し、それが「いつまでに」「どのように」「どのくらい変わったら」気が済むかを決めておくことで、怒りをコントロールし、さらにはコントロールできない要素については放置する、と決めておく。「諦め」とは異なる、「そういうものである」という受け止めの姿勢が何よりも重要なのだ。

「怒り」のパワーをプラスに転じることができれば、日々を快適に過ごすことができるのではないだろうか。アンガーマネジメントを学ぶことはよりいい人生のあり方について考えることにもつながるだろう。

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