初の輸入車首位に輝いたメルセデス・ベンツ、好調の理由は?

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(写真=PIXTA)

高価格モデルを次々と発表

 先ごろ発表されたメルセデス・ベンツC450 AMG 4MATIC(セダン・ステーションワゴン)は、スポーツモデルのAMGスポーツモデルの第一弾だ。V6エンジンに、高パフォーマンスを発揮する4WD、AMG 4MATICをCクラスで初めて採用した。価格は863〜943万円とハイクラスに属している。

 CクラスのAMGモデルは、1986年の初代AMG 190Eに始まり、2007年のC 63 AMGまでラインアップの頂点となる高性能モデルとして開発されてきた。

 また、5月に発表されたメルセデス・ベンツAMG C 63(セダン・ステーションワゴン)は、8年ぶりのフルモデルチェンジとなった。ツインターボの4.0L直噴エンジンを搭載し、値段の方も1100万〜1400万円とさらに高額である。

 また、最高級モデル「メルセデス・マイバッハ Sクラス」(2200万〜2600万円)、新型スポーツカー「メルセデスAMG GT」(1580万円〜1840万円)など、高パフォーマンスで高価格帯のラインナップを次々と世に送り出しているメルセデス・ベンツ。

 日本自動車輸入組合が発表した2015年上半期(1〜6月)のブランド別輸入車新規登録台数によると、メルセデス・ベンツの2015年上半期新規登録台数は、前年比19.1%増の3万2680台となり過去最高を更新。2002年の統計開始以降初めてフォルクスワーゲンを上回り、輸入車メーカーでトップとなった。

低価格モデルでも成功

 元々メルセデス・ベンツのブランド力は高く評価されている。130年の歴史の中で品質の高さや信頼性は高く評価されており、上述のAMGなどハイパフォーマンスモデルや、マイバッハの超高級志向のイメージに関しては盤石の地位を確保したといえよう。

 だが一方で、富裕層しか相手にしないようなイメージもあり、敷居が高すぎて最初の一歩が踏み出せないような潜在的ユーザーを逃していた。

 それを打ち破ったのが2013年1月に発売された新型Aクラスであった。オリジナルアニメが制作され、SNSやYouTubeを使うというメルセデスブランドとしては過去になかったプロモーション戦略を取ったが、これが大ヒットとなった。結果として19 日間で 200 万回再生を達成、170 以上の国と地域で閲覧された。298万円〜と、破格の値段だったAクラスは2カ月で5,000台の販売台数を突破した。国内では過去10年で最高の新型車販売立ち上がりとなり、顧客層を拡大した。

 Aクラス以降は、「次はどんな刺激的なしかけをしてくるのだろう」と皆をわくわくさせるまでの存在となったメルセデス・ベンツ。最近では東京・渋谷にAMGパフォーマンスセンターというコンセプチュアルなショールームや、羽田空港に「Mercedes me Tokyo HANEDA」をオープンさせるなど、既存および潜在的なユーザーを刺激する試みを積極的に行っている。

 安全性能の信頼性や前述した硬軟合わせ持つブランド力、ハイパフォーマンスの高価格帯からエントリーモデルまで幅広いラインナップ、これらすべてがメルセデス・ベンツの魅力といえるだろう。下半期にはCクラスの4気筒クリーンディーゼルモデル、ディーゼルハイブリッドなどのパワートレーンの登場が予定され、商品攻勢は続いていく。

 また、自動車ファンに向けた2016年1月の自動車誕生130年に先駆け実施中のキャンペーンなど、今後もメルセデス・ベンツに注目が集まっていくだろう。

 

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