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SNSを徹底活用した将来のファンづくりとは


Tablet Social Marketing
(写真=PIXTA)

 ブランディングの目的は、ブランドの付加価値を高めることによる無形資産を形成することにある。そこには、ブランド名を聞いただけで価値を感じ、そのブランドを欲しいと想う感情を喚起し、さらに、同レベルの他社商品よりも高価格で購入行動にターゲットが移行するだけの価値が創造されるのが理想となる。

 「ソーシャル・ネットワーク・サービス」(SNS)を活用し、自社のブランドを最大化するには、SNSの特性によるターゲティングとSNSとの連動プロモーションを導入すべきだろう。

SNSは若年層アプローチの最短ルート

 SNSによるブランディグの最大のメリットは、「若年層をブランドファン化し、囲い込める」ことにある。ブランドに対するイメージと価値を訴求し、ファン化しやすい最も有効なターゲットは、さまざまなブランドに接触経験が少ない若年層だろう。

 自社ブランドを競合に先駆けて、できるだけ早く試用・体験させ、好感イメージと親和性を築くのが、ブランドファン化の最短ルートであり、中長期的な囲い込みに有効となる。その道筋をつくりやすいのがSNSなのだ。

TV視聴よりもネットの時代!TVCMからの脱却へ

 かつて、ブランド訴求に最も効果があるのはTVCMといわれていた。しかし、テレビも見ない若者が増えた今、多額の広告宣伝費を投じて平凡な視聴率の番組でCM訴求する時代ではない。

 2015年5月に総務省が発表した『平成26年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査』によると、10代も20代もTVの視聴時間よりインターネットの利用時間が長いという実態が明らかになっている。平日のTV視聴時間とインターネット利用時間は、20代がTV視聴118.9分、インターネット利用151.3分、10代がTV視聴91.8分でインターネット利用が109.3分という結果だった。

 主なSNSごとの世代別利用率は、「LINE」は10代77.9%、20代90.5%、30代69.8%、「Facebook」は10代25.0%、20代61.1%、30代39.9%、「Twitter」は10代49.3%、20代53.8%、30代21.4%という結果となっている。

ターゲット規模7,685万人!SNSでブランド訴求

 ニールセンが2015年1月に発表した『SNSの最新の利用動向』によると、SNSの利用ユーザー規模は7,685万人。2014年12月時点での、スマートフォンでのSNS利用者数は、「LINE」が3,407万人、「Facebook」が3,377万人、「Twitter」が2,865万人となっている。

 注目すべきポイントは、スマートフォンでのインターネット利用者の約92%が何らかのSNSを利用している点である。なお、スマートフォンとPCによるSNS利用者の変動は、2014年3月の調査時点で同数になり、4月以降逆転した。

自社SNSや自社サイトの魅力アップも不可欠

 LINE、Twitter 、FacebookというSNS3強のうち、集客導線として優れているのが、「Facebook」である。誰でも申し込む事ができる「Facebook広告」は性年代・居住地域といった属性別の配信が認知促進に効果的で、少額から始めることができる。

 また、外部からの誘導施策を活用する際は、自社のSNS、自社Webサイトとの連動を整備することが不可欠となる。告知は誘導のために行う入り口であるため、外部SNSからクリックで移動してきたターゲットが着地した、自社SNS、Webサイトに魅力がなければ、せっかくの誘導も逆効果になってしまう。自社の「Facebookページ」は、ターゲットに理解しやすい言葉と画像、イラスト、ビジュアルなどによりブランドの魅力を解説したものでなくてはならない。

 また、そこからさらにリンクされる「自社Webサイト」も着地した時点で目的が達成されるランディングページを展開するのは必須だ。デザインの工夫も最重要事項になるだろう。動画戦略も今では当たり前になってきている。

 自社で管理し自由にツイートできる「自社Twitter」も整備すれば、自社の「Facebookページ」や「自社Webサイト」の更新に合わせて拡散しやすくなるだろう。最新のSEO対策でも言われるように、「ユーザーが目的を達成できるコンテンツを提供」することでシェアやツイートの活性化を促すことができるのだ。

 以上のように、若年層へのアプローチツールにいまやSNSは欠かせない。それだけに導入している企業も無数にあるので、平凡な横並びの訴求をしていては飽和感やネガティブイメージにつながる可能性もある。SNSを活用するだけでなく、いかに魅力的なアプローチをして心をつかむか、手法以上にソフトコンテンツの工夫が求められるのは説明するまでもないだろう。

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