あなたは高級派? それとも低コスト派? スマートウォッチの価格競争が大混戦

スマートウォッチ
(写真=PIXTA)

 今年4月のアップルウォッチ(Apple Watch)発売を皮切りに、瞬く間にデザイン・機能・価格において奥行と広がりを持ち始めたスマートウォッチ。ハイブランドの参入や5千円以下の商品の登場など、業界の熱気は今まさに沸点を超えようとしている。

 メーカーとっては、プレスリリースのタイミングひとつをとっても手に汗握る攻防の連続だが、購入できる価格帯が広がる事は、消費者としては純粋に喜びたいところだ。

ここでは、群雄割拠のスマートウォッチ業界における注目コンテンツを「ハイクラス」(高価格帯)、「ミドルクラス」(中価格帯)、「ロークラス」(低価格帯)に分けて紹介していきたい。

「ハイクラス」高級スマートウォッチ開発にウェブ界の2巨頭が参戦

 世界最大の高級時計展示会「バーゼルワールド2015」で数多くの新作が発表される中、注目を集めたのが、ハイブランドによる高級スマートウォッチの開発発表だ。

 本体に通信用のSIMカードを搭載した、これまでにない腕時計型スマートフォンを標榜するグッチ。世界トップのデータセキュリティ企業・ワイズキーとパートナーシップを結び、機械時計の外観を保ちながらも、ネットワーク上での電子的な鍵の役割を付加させようと試みるブルガリ……。

 どのブランドも魅力的なコンセプトを掲げているが、中でも注目すべきは名F1レーサー、アイルトン・セナが愛用していたことでも知られる『タグホイヤー』だ。理由はシンプル。あのグーグルとインテルが開発パートナーに加わっているからだ。世界に流通するスマートフォンとスマートウォッチのほとんどのOS(基本ソフト)を自社開発のアンドロイド(Android)で占有しているグーグルとハードウェア開発のNo.1企業であるインテルが本腰を入れて開発に挑むのだ。生半可なスマートウォッチが生まれるはずがない。

 そして、その詳細が発表されるのは今年10月。エポックメイキングな瞬間は目前に迫っているのかもしれない。

「ミドルクラス」対アップルウォッチの旗手「Moto360」第2世代機、日本発売なるか?

 中価格帯で注目すべきは、9月2日に発表となったモトローラが放つ『Moto360』の第2世代機(最低価格299.99ドル。日本円で約3千6000円)。洗練されたデザインもさることながら、もっとも魅力的なトピックは「アイフォンとの連携」が可能になったことだろう。

 初代機ではアンドロイド対応のみだったが、『Android Wear for iOS』というアイフォン連携アプリの登場により問題は一掃された。また、「メダル」と揶揄された巨大すぎる文字盤サイズも、第2世代機では、男性向けサイズ(42mm/46mm)と女性向けサイズ(42mm)を設けることで問題をクリアしている。

 さらに、購入前にウェブ上でスペックやカラーリングを自由に選べるサービス『Moto Maker」を使えば、本体からバンドまで、すべてを自分好みにカスタムすることができる。

 発表直前には、スポーツタイプの『Moto360 Sport』もラインナップに顔を揃えた。GPSを使ったフィットネストラッキング機能、清潔感・通気性を考慮したシリコンベルトがアクティブなユーザーを中心に高評価を得ているようだ。

 ところでこの2つの商品だが、日本発売日は現時点では不明だ。とはいっても、初代機がアマゾン(amazon)で並行輸入品として販売されていることやモトローラの親会社であるレノボが、スマホ販売強化に乗り出していることを考えると、日本での発売もそう遠い未来ではなさそうだ。

「ロークラス」素材はプラスチック! 5千円以下の名品

 低価格帯で話題を集めているのは、7月30日に発売となった活動量計『MISFIT FLASH』。

初代機「MISFIT SHINE」の廉価版となる同商品は、本体をプラスチック製にすることで4,980円(税別)という驚きの価格を実現。

 機能に関しても、初代機が水深50mなのに対し、30mまでの対応と若干の違いはあるが、時計機能に加えトラッキング項目は、「歩数」「消費カロリー」「移動距離」「睡眠サイクル」と同じだ。

 電源もボタン電池で、約6カ月持つ。アップルウォッチのように毎日充電する必要がないのも、ライフログをとるという観点から考えれば、大きなセールスポイントだといえるだろう。

 また、シンプルな文字盤はIoT(モノのインターネット)的なボタンとして、スマホのカメラ機能と連動してシャッターが切れたり、メール機能と連動して簡単なメッセージを送ることができる。リーズナブルなボディーに様々な魅力を搭載したマルチな存在といえるだろう。

 まさに生き馬の目を抜く勢いのスマートウォッチ業界。市場の動向から目を離した瞬間、さらに画期的なコンテンツが表れるかもしれない。

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