「ストリーム」開業でさらなるにぎわい。渋谷の再開発はどこまで続く?

(写真=PIXTA)

東京・渋谷に新たなランドマーク「渋谷ストリーム」がオープンして話題となったが、2012年の渋谷ヒカリエの開業を発端として渋谷には、それ以外にもさまざまな施設・ビルが新たに誕生している。渋谷の再開発はどこまで続くのだろうか?急速に変化する渋谷の魅力について解説する。

「渋谷ストリーム」と「渋谷ブリッジ」が誕生!

2018年9月13日、渋谷駅の南側、東急東横線渋谷駅跡地にオープンした「渋谷ストリーム」は、地上35階、地下4階の高層ビルで、オフィス、店舗、ホテル(渋谷ストリームエクセルホテル東急)、多目的ホールなどが入った複合施設である。オフィス部分にはGoogle日本法人が単独で入居したことでも話題となった。

また、渋谷ストリームと合わせて「渋谷ブリッジ」も開業。こちらは約600メートルにわたって整備された渋谷川沿いの遊歩道につながる複合施設で、保育所、ホテル、店舗・オフィスからなる。従来は暗いイメージのあった渋谷川沿いが憩いの場としてリニューアルされたことで、新たな人の流れが生まれることになりそうだ。

渋谷の再開発は数年前から始まっている

渋谷駅周辺では数年前から本格的な再開発が進められている。その口火を切ったのは、2012年開業の「渋谷ヒカリエ」だ。1956年より渋谷の文化をリードしてきた渋谷東急文化会館を建て替えて、地上34階、地下4階の高層ビルとして生まれ変わったのだ。そして、2013年には東急東横線渋谷駅の地下化工事が実施され、いよいよ再開発の素地が整った。

さらに、2017年渋谷駅北側に位置する宮下町に、クリエイターの活動拠点となる賃貸住宅やシェアオフィスを配置した「渋谷キャスト」が開業した。こうした建物だけでなく、駅構内の動線の大規模改良や、各建物前への広場の設置、バリアフリー化など、駅の利便性を高めるための開発も進められている。たとえば、渋谷ヒカリエには、東急線・東京メトロ地下鉄と地上を結ぶ「アーバンコア」が整備され、歩行者動線の向上が図られている。

再開発はいつまで続く?これからどうなる?

渋谷駅周辺は、まだまだこれからも変化していく。再開発を主導する東急電鉄グループのホームページより、今後の予定をピックアップしてみた。まず、2019年度、渋谷駅に直結する大規模施設として、オフィスや商業施設を備えた「渋谷スクランブルスクエア」が開業予定だ。渋谷一の高さとなる地上約230メートル、47階建てのビルで、東棟・中央棟・西棟からなる。ひと足早く東棟が開業し、中央棟・西棟は2027年の開業予定だ。名実ともに渋谷の新しいシンボルとなるだろう。

2019年以降の竣工を予定しているのは、「道玄坂一丁目駅前地区」「南平台プロジェクト」。前者は、ハイグレードオフィスや商業施設に加え、バスターミナルや外貨両替所などを整備した複合施設で、後者はインキュベートオフィスなどの機能もある大規模オフィスビルである。さらに、2023年以降には「渋谷駅桜丘口地区」プロジェクトも竣工予定で、外国人ビジネスマンなどに対応した国際医療施設、サービスアパートメントなどとともに、歩行者ネットワークの形成が予定されている。

この一連の再開発は、「渋谷スクランブルスクエア」の中央棟・西棟が開業する2027年頃まで続く見込みだ。渋谷と言えば、これまでは「ファッションやエンタメの発信基地」であり「若者の街」というイメージが強い。一方で、ゴチャゴチャしているために大人層には敬遠される傾向にあった。しかし、再開発によってそのイメージは大きく変わろうとしている。

渋谷区は、渋谷駅中心地区の目指す姿を「世界に開かれた生活文化の発信拠点」と位置づけて街づくりを進めている。これからも渋谷は発展しつづけ、世界的にも注目される魅力ある街へと進化していくことになる。久しぶりに訪れてみた人は、その変貌ぶりに「こんなに変わった!」と驚かされるはずだ。ダイナミックに変貌を遂げる渋谷からますます目が離せない。

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