経営者の必須科目?トライアスロンとマネジメントの関係性

(写真=Pavel1964/Shutterstock.com)

2020年の東京五輪でも種目入りしているトライアスロン。昨今、経営者や芸能人、専門職などいわゆる「富裕層」に愛好者が増えていることをご存じだろうか?しかし、なぜトライアスロンが経営者に好まれるのだろうか。今回は、トライアスロンに挑戦することによるメリットを見ていこう。

トライアスロンは「金持ちのスポーツ」か

トライアスロンは、水泳、自転車ロードレース、長距離走の3種目を連続して行うレースだ。「オリンピック・ディスタンス」のレースは、水泳(スイム)1.5キロメートル、バイク(自転車ロードレース)40キロメートル、長距離走(ラン)10キロメートルにも及ぶ。男子であれば1時間45分、女子は2時間程度でこのコースを駆け抜ける。

トライアスロンが「金持ちのスポーツ」と揶揄される理由のひとつに、装備をそろえるためのコストがかかるという点がある。水泳ならウェットスーツやゴーグル、自転車はロードバイクやヘルメット、シューズ、長距離走にはランニングシューズなどが必要だ。全て一からそろえるとなると、最低でも20万円程度はかかる。中でも、ロードバイクはハマればハマるほど高性能なものが欲しくなり、お金や手をかけたくなるといい、まさに「底なし沼」だ。

どのスポーツにもいえることだが、本格的にやるとなると大会にエントリーして自分の実力を測りたくなる。トライアスロンはマラソンなどに比べて、競技の性質上、大会のエントリーフィーも高額になりがちだ。加えて遠征するとなると、交通費や宿泊費もかかってくる。また、トライアスロンは一朝一夕に好結果が出せる競技ではない。装備も重要だが、それ以上に日ごろからのトレーニングの積み重ねがモノをいう。

ただ、練習時間を捻出しようにも、日々の生活や仕事に追われる庶民層にはなかなか難しいこともある。その点、経営者や芸能人、専門職などは自分で自分のビジネスやスケジュールをコントロールしやすい分、トレーニング時間も確保しやすいのだろう。実際、トライアスロンの最高峰、「アイアンマンレース」出場者の平均世帯年収は約25万ドルともいわれる。

トライアスロンで集中力や持続力を育成

最近では、トライアスロンに挑戦することでマネジメント力に好影響を及ぼすと発言する経営者も多い。ベネッセコーポレーション、日本マクドナルドなどの社長を歴任し、「プロ経営者」と呼ばれた原田泳幸氏は64歳にしてトライアスロンへの挑戦を始めた。原田氏はトライアスロンの魅力について「素質に関係なく、努力あるのみ」という点を挙げている。

野球やその他のスポーツは、もともとの身体能力などの素質が結果に影響してくるが、トライアスロンはトレーニングすればするだけ結果が追い付いてくる。目標を設定し、それを乗り越えたときの達成感や充実感が、経営者に求められる集中力や持続力にもつながるという。

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体力や根性だけでなく戦略的アプローチも重要

トライアスロンは、過酷なレースを戦い抜くだけの精神力や自己規律が求められるだけでなく、戦略立案も重要になってくる。また、スイム、バイク、ランの3種目それぞれで求められる筋力も異なる。

・どの種目が得意で、不得意な分野をどう伸ばしていくか
・レースではどのようにペース配分し、スタミナを維持するか
・どのようにすれば完走できるか
・タイムを縮めることができるかなど

原田氏の指摘するように、日ごろのトレーニングの積み重ねが重要なのはもちろんだが、単なる根性論では解決しない。戦略的アプローチも勝負を左右するのだ。トライアスロンは個人競技だが、同時にトレーニングや遠征を行う仲間づくりも重要になる。チームで励まし合って厳しいトレーニングや過酷なレースを戦い抜く。

こうしたチームワークの醸成も、経営者として組織を引っ張っていくうえでプラスの経験になるのだろう。このように、トライアスロンは単にコストがかかるから富裕層に愛好者が多いというだけではない。競技を続けることで、経営者に必要なマインドセットも育成できるのだろう。

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